本日店長は仕事を休みました。
理由は金比羅さまのお宮掃除。
ボクの住んでいる地区では、神社や神様の掃除・お参りが当番制でまわってきます。
今年ボクは金比羅さまの掃除やお供えの当番なのでした。
普段は5時ぐらいに起きるのですが、金比羅さまに向かうのは9時前。久しぶりに朝ゆったり過ごせました。
9時にも近くなり、軍手や水・お供え物などをリュックに背負い、山のてっぺんにある金比羅さまを目指し、いざ出発。
すると、歩き始めてすぐ電話が。
「店長、〇〇さまから電話がきません。」
〇〇さまとは、毎日50個近くお弁当を頼んでくれる、とある業者さま。
普段は8時過ぎには電話してくれるのですが、今日は電話がなかったみたいです。
「了解。ボクから電話してみるから」
山を登りながら、スマホを操作して電話。
かけてもかけても繋がらない...
そこで店にいるスタッフGさんに電話。
「Gさん、繋がらん。〇〇さんは店から遠くないき、一度そこへ行って聞いてみてくれる❓」
「あ〜、了解です。行ってみます。」
山を登りながら、一抹の不安。
〇〇さんは仕事中に全員仕事現場に出ていて、お弁当を食べる場所でもある事務所には大抵 誰もいないのを知っていたのです。
なので行っても分からないかも...という思いが。
「タケノコがいっぱい生えちゅう❗️」
独り言を言いながら、そしてハアハア言いながら、まだまだ山を登ります。
そしてスマホに着信が。
「店長❗️ 誰もいません❗️」
...やはり。困ったな。
「分かった。何とかするき、ちょっとま待ってて」
こうなったら奥の手を。
実は〇〇さんは、大阪セメントさんに県外から来ている業者さん。こうなったら、大阪セメントさんの事務所の方に連絡を取ってもらうしかないと思い、電話しました。
「はい、住友大阪セメントです。」
「いつもお世話になってます。かかし弁当です。」
電話を取ってくれた方はとても親切で、すぐに連絡を取って、ボクのケータイに折り返してもらえるように手配してくれるとのこと。
「よろしくお願いします。」
これで連絡なかったらどないしょ〜と思いつつ、金比羅さまに到着。先に来ていた他の当番の方と、お宮や境内の掃除に取りかかりました。
時間が経っても、鳴らない電話。(エヴァ風)
おいおいどないしょ〜という思いは消えず、でも待つしかない。
掃除もひと通り終わり、次はさかきを飾ります。さかきはお宮周辺にあるので、ボクが山の急斜面に降りて取ってくることに。
ザザッー。滑る斜面。滑り落ちるボク。手に持っていた鎌を山の斜面に差し込み、さかきの所まで登り直し、木の根元に足を固定して、いざさかきを刈ろうとしたその時、鳴らない電話が鳴りました。
「すいません。遅くなりました。今日は○個でお願いします。」
「了解しました。お届けします。」
山の急斜面で、スマホを操作し、店に電話。
「〇〇さん、今日は○個やきね。」
「了解です。」
ふい〜。やっと繋がった。
そしてさかきをガツガツ刈るボク。
無事に金比羅さまの掃除も終わり、お供えもそなえ、帰路につきました。
...山のてっぺんでも途切れることのない電波。
...休日でも仕事から解放してくれない携帯電話。
便利な世の中になりました(哀)