ボクのクルマ・レガシィのリコール修理のため、四国スバル・高知桟橋店さんへ行ってきました。

 

電動パーキングブレーキのシステム交換。交換時間が1時間半〜2時間とのこと。

ならば試乗せねば❗

もちろんクルマは、発売間もない新型フォレスター❗

 

営業マンさん「試乗は10分から15分くらいでお願いします」

実際の試乗時間は…30分❗ スイマセン💦 ついつい乗りすぎちゃいました。

でもそのおかげで、いろいろと感じることができました。

試乗車はX-BREAKというグレード。

ではさっそく試乗記を。

 

<エクステリア>

 

真正面から。

 

斜め前から。

 

斜め後ろから。

 

よく雑誌やネットで言われているのが、「見た目が旧型と変わらんやん」。

確かに写真で見るとあまり変わってないように見えますが、新型フォレスターを目の前で見ると「やっぱ旧型と違う」。

全体のフォルムに厚みがあり、ドッシリとした感じ。重厚さが高級感を醸し出しています。

新型を見た後で旧型フォレスターを見ると、旧型は軽快・カジュアルな感じです。

 

<インテリア>

 

オレンジのステッチはX-BREAK専用。ポップな感じ。

他のグレードはシルバーのステッチで落ち着いた感じ。

 

センターコンソール。

シフトレバー下には、電動パーキングブレーキスイッチ・X-MODE切り替えスイッチ・フロントシートヒータースイッチなどなど。

エアコンはグレードによって3連ダイヤルor2連ダイヤルとなってます。エアコンはボタンスイッチよりダイヤルの方が直感的に操作できるのでイイですね。

 

メーター。

残念ながらルミネセントメーターではありません。自発光で見やすいですが、ちと安っぽい…

もうの1つ残念ポイントが、ミッションインジケーター・残油量・オドメーターが見にくいこと。ボクは頻繁にエンジンブレーキを使うので、疑似変速段の数字が見にくいと運転しにくい…

真ん中の下に情報を詰め込みすぎてるので、もう少し見やすくして欲しいです。

 

<走行性能>

 

・エンジン

 

旧型との一番の違いはエンジンラインナップ。

旧型は2L・NAと2L・ターボ。踏むとパワーが炸裂するターボがありました。

対して新型は2.5L・NAと2L・NA+ハイブリッド。燃費とパワーのバランスを狙ったジェントルな2種類。

試乗したのはX-BREAKだったので、2.5L・NAエンジンでした。

 

さすが2500cc。トルクに厚みがあり、市街地は余裕、上り坂も回転を上げすぎずグイグイ登ります。予想通り。

なぜ予想通りか? ボクが乗っている5代目・最終型レガシィも、フォレスターと同じく2.5L・NAエンジン。ポート噴射と直噴などの違いはありますが、ボア×ストロークなど基本的には同じ。車重も似たりよったりで、余裕のある走りだろうなという予想は的中。

ボクのレガシィは排気量のわりに燃費がいいです。なので新型フォレスターも思いのほか燃費がいいかもです。

 

・トランスミッション

 

旧型や他のスバルと同じくCVT。旧型にあったマニュアルミッションは廃止されました。

スバルのCVTは、アクセルを踏むとすぐにエンジン回転数を上げます。新型フォレスターも同じ。

なるべくエンジン回転を上げずトルクでクルマを加速させるのが最近のCVTのトレンド。それは燃費のため。エンジンを低回転高負荷で使うこと、そしてドライバーがエンジントルクを早く感じてアクセルを踏みすぎないようにするためです。

スバルがなぜすぐにエンジン回転を上げるのか? 何か理由があるとは思いますが…

 

・乗り心地、ハンドリング

 

乗り心地は… イイ❗ 不快な感じが全くナシ。シャシー剛性だけでなくサスペンションの取り付け剛性も高いのか、ダンパーがいい仕事している感じ。以前試乗したスバル・XVのように、荒れた路面でバンプラバーに当たる感じもナシ。ダンパーの容量が多い・もしくはダンパーストロークが長いのでは。XVよりも上質な乗り心地でした。

 

ハンドリングで気づいたのは、インプレッサやXVで感じたのと同じくロール剛性が高い=ロールし過ぎない。なので背の高いSUVなのにカーブでグラりとせず、安定した姿勢で曲がれます。

背が高いので極低速で荒れた路面を走ると頭が揺すられるのは、まあしょ〜がないかなと。

ステアリング操作に対するヨーの出方も素直。これなら誰が運転してもすぐ慣れると思います。

 

クルマの中の静粛性もスバラシイ。

インプレッサ・XVも心地良かったのですが、新型フォレスターは更に一段と良いです。

惜しいのはタイヤ。

ブリヂストン・エコピアのオールシーズンタイヤ。

なので静かな室内にロートノイズが聞こえてくるのです。

とゆうことは、タイヤ交換で静粛性が高いものを履けば、よりいっそう快適になるのではないかと。

 

<いいね❗ ポイント>

 

・歩行者保護エアバッグ

 

インプレッサ・XVに搭載され、新型フォレスターにも歩行者保護エアバッグが搭載。

万が一歩行者や自転車・バイクと衝突してしまった時、フロントガラス周りの硬い部分にエアバッグが展開し、相手の頭部を守ります。素晴らしい技術です。

運転手やクルマに乗っている人だけでなく、相手も守る技術。素晴らしいですね。

 

・視界の良さ

 

背が高いSUVなので視点が高いです。なのでゆったり運転できそうですし、高速道路などで疲れにくそうです。

加えて右前方の視界がグッド。

Aピラーが上から下にかけて絞ったような形状ですが…

外から見ると、逆にAピラー下のほうが太い。不思議。

 

助手席側もオプションのサイドビューモニターを付ければ、さらに視界がよくなります。

 

<ちょっと… ポイント>

 

・質感に物足りなさ

 

例えばボンネット。

レガシィはボンネットダンパーが付いています。クルマの価格を考えると、これはちょっとショッパイ。

 

あとメーター。インテリアの項目でも書きましたが、ルミネセントメーターになっていないこと。この質感もショッパイ。

 

他には内装の取り付け剛性。

運転席に座り、右手にあるドアの内張りをグーでトントンすると、明らかに剛性ナシ。グラグラ動きます。

 

細かいことを言うとキリがありませんが、全体的に質感がショッパイ。

ですがこれはスバルの通例=いつものこと、とも言えます。

スバルはフルモデルチェンジすると、チェンジ前の最終型より新型の方が色んな部分でショッパイです。ほぼ間違いなく。フルモデルチェンジから数回マイナーチェンジを重ねて、旧型よりもイイね❗になります。

走りの質感が大幅に向上したので、細かいトコロの煮詰めもより質があれば…

 

<まとめ>

 

とてもいいクルマだと思います。

実績のあるアイサイトを搭載し、新しいシャシー(SGP)によって乗り心地・ハンドリング・静粛性も格段に上がり、悪路走破性を更に向上させ、今までよりも「上質さ」を纏った新型フォレスター。

 

ですがボクの感想は…「なんか物足りん」

それはやっぱり、ハイパワーターボがなくなったから。

 

今までのフォレスターは、トップグレードにパワーのあるターボモデルをラインナップしていました。日本でのターボ・NAの販売比率はだいたい3:7。つまり約3割の人がターボモデルを選択していたのです。

逆にいうと7割の人がNAを選択。スバルからすれば、イマドキの「選択と集中」を行った結果なのかもしれません。

ですがクルマ好きからすれば「つまらん」

NAモデルを選択する人でも、ターボモデルもあるけどNAを買うのと、NAしかないからNAを買うのとでは、気持ちが違うのです。特にスバル車を購入する人は、たいていクルマ好き。クルマ好きなら尚更その気持ちあると思います。「ターボあるけど、NAもいいよね」とか「ターボを載せても大丈夫なクルマやき、NAやったらクルマにゆとりあるよね」とか。

 

前まであった「クルマ好きがときめく味」が薄らぎ、価格帯やクルマの味わいも変わったフォレスター。

ですがグローバルでみるとスバルで最も売れているクルマなので、新型はスバル渾身の力作のハズ。

ムカシのスバルとはまた違う、新しいスバルの味なのかも…

 

ピリッと辛味の効いた、クルマ好きを唸らせるモデルを切望です。